長野 白骨温泉「泡の湯旅館」
長野県の白骨温泉「泡の湯旅館」 |
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まずは、名城松本城見物というシブ〜ぃ 旅の始めでしたが、 意外にも相棒と娘は城内の急階段を天守閣まで登って楽しんでいました。 堀の周りで氷の彫刻の展示イベントをやっていたほどですので、 寒さはハンパではありませんでしたが。 下町風情のあるナワテ通りを抜けて、腹ごしらえのために 蕎麦屋に寄ってから、約50キロの山奥の白骨温泉に向かいました。
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松本市内から離れるにつれて、あたりは雪景色に変ってきました。 乗鞍高原スキー場が見えてから、 白骨温泉に向かうスーパー林道に入ると完全に雪道になり運転は慎重に。
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「泡の湯旅館」は温泉街から少し離れたところにあります。無事宿に着き、駐車場から見える大野天風呂を見て二人は歓声をあげました。プールというか大きな池のような風呂に少し青みがかった乳白色の湯が張られ、周りは雪景色と湯気に包まれています。
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部屋に荷物を置き早々に風呂に向かいました。 入り口に飲泉場があります。
入浴前には必ず水分補給を!
これが、湯けむり人の鉄則です。 飲泉では胃腸病や患っている糖尿にも効果があるとか。 マズイ! 朝食に、ここの名物、温泉粥を注文したのを後悔しました。 (でも、実は予想に反して大変おいしかったです。)
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男性は内湯から、女性は別の脱衣所から、混浴の大野天風呂に入ります。 完全に白濁している湯なので女性も抵抗はないと思いますし、バスタオルなどを着用してもOKとのこと。
毎分1.5トン自噴する源泉の温度は37度程度なので、特に冬場はかなりぬるいという感じです。 風呂の中央と奥のほうに間接的に加温された(もちろん循環ではなく)お湯が出ているので、その近くが快適でした。
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「3日入れば3年風邪をひかない・・・」という効能のお湯は、ジワっと体に浸み入ります。 体調を崩してニキビっ面の娘の顔色が、入っている間に目に見えて、みるみる良くなっていくのがビックリでした。 打たせ湯で、肩こり症の湯けむり人には夢見心地に。
ここの野天風呂は白骨温泉の看板的存在なので、風呂の上の道を観光バスが通るたびに止まって、乗客に見学させているくらいです。 でも、見学料をください!と言えるほどのシロモノではないので。(三人とも)
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内湯では、源泉そのままの浴槽は透明で体に気泡がまとわり付きます。 ということで「泡の湯旅館」とつけたそうです。 この透明なお湯が空気と反応して、そして炭酸ガスが抜けると白濁するそうで、 隣接した加温浴槽は野天風呂と同じように真っ白です。 源泉に溶け込んでいた硫黄とカルシウムが析出して白く濁るそうです。 そして、そのカルシウム分などが浴槽のふちで白く固まった様子が、 白骨温泉の名前の由来とか。
チェックイン後、就寝前、夜明け前からと各一時間以上入浴し、 朝食後も仕上げに入ったので計4回白骨温泉を堪能しました。 宿泊者も少なかったので、ほとんど貸切り状態で。
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夕食は、お見事でした。
約二時間をかけて、美味しい料理をたくさんいただきました。 最初の突出しで、ミニ・チーズフォンデュ(海老、ヤーコン、パン)というのが一見ミスマッチだったのですが実に良かったです。 山の幸、冬野菜、馬刺し、石焼の信州牛、岩魚の塩焼き・・・。 味にうるさい相棒も絶賛をしていました。 鶏肉や野菜が入った鍋に冷たい蕎麦をくぐらせて食べる、 とうじ蕎麦が仕上げでしたが、「おかわりをしてください」と言われても無理でした。 お腹いっぱい(ついでに酒もいっぱい)大満足の食事でした。
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部屋に帰るとサプライズが・・・。
相棒と娘が(と宿の方が)結託して 誕生日ケーキとシャンパンを用意してくれていました。 これでもか!というくらい食べていたのですが、 なんとかは別腹ですので、しっかりいただきました。
朝食のときに、仲居さんが「内緒にしておくのが大変だった」と クスクス笑ってました。
朝の気温がマイナス8℃、最高気温がマイナス3℃でしたが、 心身とも暖まった旅でした。新緑の頃や紅葉の頃に、また訪れたい宿です。
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