夕食は、牛肉陶板焼きコースにしました。キジ鍋も選べます。
鯉の洗いと岩魚塩焼きが、絶品でした。
岩魚塩焼きは旅館の定番ですが、ここのはすごく美味しかったです。
写真のほかに、山菜天ぷら、煮物、鯉こくもあり、山の幸を満喫できました。
感激は、ビールがキンキンに冷えていて、グビっと喉ごしが強烈だったこと。
ここなら冷蔵庫に入れず、外に出しておくだけで冷えるでしょう。
口直しの岩魚骨酒もいっきに飲んでしまいました。
食後に、貸切家族風呂にもしてくれる上婦人の湯にも入りました。
ここも炭酸鉄泉のようです。一応、貸切りにしてねと頼みましたが、かち合うことなかったです。
夜明け前に谷間の露天風呂に降りて行き、
雪景色の向こうも空が明るくなってくる景色を楽しみました、単純泉の羽衣の湯は、
温度を変えた浴槽が二つあり、不動湯温泉で一番大きな風呂でした。
朝食は定番って感じですが、久々にヤクルトを見ました。
(ヤクルトビルの側で働いているのですが・・・)
山の水が良いのでしょう。ご飯が美味しく、お代わりをしてしまいました。
食休みしてから、常盤の湯で暖まってから帰り支度を。
チェックアウトは、宿の方とコタツに入りながらの会計でした。
正月営業が終わったら雪解けまで休業とのことですので、新緑の頃にまた泊まりたいです。
ホテルのような快適で清潔な宿を求める方にはお薦めできませんが、
伝統的な日本の秘湯の風情を楽しみたいということでしたら、
不動湯温泉はイチ押しです。
本来、昔の日本旅館はそうだったのかもしれませんが部屋には鍵はありませんし、
旧館は隣とは襖一枚とのこと。山の水が流しっぱなしになっている洗面所、
和式便所、風呂にはシャワーなし、廊下はギシギシ・・・。
でも、温泉と山の自然が。便利になった時代だからこそ、逆に価値があるように感じます。
宿のHPには・・・
「古くは高村光太郎・智恵子夫妻も訪れた、大正8年創業の歴史ある佇まい。
レトロな雰囲気漂う館内には、豪華な施設は何もなく、
ただ懐かしい記憶と静かな時間だけがあります。
歴史ある温泉宿の風情を楽しみたい方にのみお勧め致しております」と。
http://www.naf.co.jp/fudouyu/welcome.stm和服の似合っている女将さんの雰囲気が、宿のすべてを語っているような気がします。