福島 不動湯温泉
年の瀬に福島県の不動湯温泉を訪れました。
東北自動車道福島飯坂〜国見間がスリップ事故で7時間通行止めにり、
今年最初の本格的な雪になりました。

とくに観光の予定はないので早めの昼食で、福島市役所近くのラーメン店
「マルイチ神田軒本店」に行きました。

創業85年、先々代がラーメン屋台を引いていたそうで、
福島市のラーメン屋のルーツでは?と言われている店です。


相棒は定番のチャーシュー麺、私は五目ラーメンと焼飯を注文。

 
スープは丁寧にダシをとっている優しい感じの醤油味で、
自家製麺平打太麺、柔らかめの茹で加減と合わさって、
近所の常連老人達には喜ばれるのでは?って感じでした。

五目ラーメンは野菜が入っていなくて残念。
ついでに、チャーシューは冷凍してあったせいか?
特有のニオイがついてしまってイマイチ。
残念ながら、私達には合わなかったようです。
福島市内から山に向かい、だんだん雪が多くなってきました。
愛車三菱アイは4WD&スタッドレスですが油断は禁物、慎重に、

でも今年最初の雪道運転を楽しみながらチェックイン時間まで走り回りました。
助手席では腹いっぱいの、ぶぅ〜子が爆睡中。

途中のビッキ(東北弁で蛙)沼の雪景色がきれいで、この氷の下に水芭蕉が眠っているようです。


今夜の宿、不動湯温泉へのアプローチは土湯温泉街からですが、
カーナビには正確なデータが入っていないようで
登山道入口のほうに行ってしまい、
引き返して観光案内所の地図看板を確認してようやく入口が分かりました。


舗装が終わり林道に入ると、すごい道になりました。


雪があるので少しは均されてはいますが、車1台やっと険しいダートです。
FRの大型セダン、私の前車のフーガだったら絶対に無理だったでしょう。
途中、1台すれ違いで、どうしようか?と心配しましたが、
大型ワンボックスカーの方が、雪の路肩に乗り上げてくれて助かりました。
泉質は3種類、雪見の露天へ
宿の駐車場から雪の階段を慎重に下りながら、


大正時代築の風情のある建物が見えてきた時には大きな期待が。

 
帳場はなく、玄関入ってすぐのコタツの部屋から女将さんを始め皆さんで出迎えてくれました。


宿帳も書かずに曲がりくねった狭い階段廊下を案内してくれて、
窓一面に雪景色が広がる本館の部屋に。宿帳は、チェックアウト時に書きました。

 
石油ファンヒーターを入れながら「部屋は暖まっていないから、すぐ風呂に行ってくださいね。
まだ誰もいないので、お好きな所にどうぞ」と。

80段もある急な階段を降りて、さらに雪の崖を下って行き、
お目当ての谷間の露天風呂に向かいました。


全部で5つの風呂があり、そのうち4つは混浴で、泉質は3種類あります。

谷間の露天風呂は、硫黄泉で白い湯の花がたくさん。
塩素投入はないようですが、加温のため循環しているようです。(他の風呂も同様)


でも、なかなか良いお湯です。そして、渓流の音を聞きながら念願の雪見の露天風呂です。

(谷間の湯)

三人も入れば窮屈になってしまい、混浴ですので混でいるシーズンには
途中の階段で待っている行列もできるとか。


幸い誰もこなくて、ゆっくり一時間ほど楽しめて大満足でした。

階段上の常盤の湯にも入りました。ここは少し広く5人くらいは入れるでしょう。

(常盤の湯)

泉質は炭酸鉄泉で、プクプク泡も出ています。
温泉効能表を見て思わずニガ笑い。5番と6番に効能があれば・・・。


結構暖まる湯で、泉質としてはこっちのほうが良いと感じました。風呂の隅に源泉らしきものが湧き出していて、飲んでみると炭酸水のような。こいつを沸かしているのかもしれません。

牛肉陶板焼きコース
夕食は、牛肉陶板焼きコースにしました。キジ鍋も選べます。
鯉の洗いと岩魚塩焼きが、絶品でした。

岩魚塩焼きは旅館の定番ですが、ここのはすごく美味しかったです。


写真のほかに、山菜天ぷら、煮物、鯉こくもあり、山の幸を満喫できました。

感激は、ビールがキンキンに冷えていて、グビっと喉ごしが強烈だったこと。
ここなら冷蔵庫に入れず、外に出しておくだけで冷えるでしょう。
口直しの岩魚骨酒もいっきに飲んでしまいました。



食後に、貸切家族風呂にもしてくれる上婦人の湯にも入りました。
ここも炭酸鉄泉のようです。一応、貸切りにしてねと頼みましたが、かち合うことなかったです。

夜明け前に谷間の露天風呂に降りて行き、
雪景色の向こうも空が明るくなってくる景色を楽しみました、単純泉の羽衣の湯は、
温度を変えた浴槽が二つあり、不動湯温泉で一番大きな風呂でした。



朝食は定番って感じですが、久々にヤクルトを見ました。
(ヤクルトビルの側で働いているのですが・・・)
山の水が良いのでしょう。ご飯が美味しく、お代わりをしてしまいました。


食休みしてから、常盤の湯で暖まってから帰り支度を。
チェックアウトは、宿の方とコタツに入りながらの会計でした。


正月営業が終わったら雪解けまで休業とのことですので、新緑の頃にまた泊まりたいです。

ホテルのような快適で清潔な宿を求める方にはお薦めできませんが、
伝統的な日本の秘湯の風情を楽しみたいということでしたら、
不動湯温泉はイチ押しです。

本来、昔の日本旅館はそうだったのかもしれませんが部屋には鍵はありませんし、
旧館は隣とは襖一枚とのこと。山の水が流しっぱなしになっている洗面所、
和式便所、風呂にはシャワーなし、廊下はギシギシ・・・。

でも、温泉と山の自然が。便利になった時代だからこそ、逆に価値があるように感じます。




宿のHPには・・・

「古くは高村光太郎・智恵子夫妻も訪れた、大正8年創業の歴史ある佇まい。
レトロな雰囲気漂う館内には、豪華な施設は何もなく、
ただ懐かしい記憶と静かな時間だけがあります。
歴史ある温泉宿の風情を楽しみたい方にのみお勧め致しております」と。

http://www.naf.co.jp/fudouyu/welcome.stm

和服の似合っている女将さんの雰囲気が、宿のすべてを語っているような気がします。 

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